蒙古斑への興味が出産によりみたされた
大人の方で子どもが身近にいないと、蒙古斑ってあまり見たことがなかったりしないでしょうか?
私は蒙古斑の存在自体を知ったのが高校生の頃でした。それ以来、ずっと気になっていました。今回出産して、ついに実物と相まみえることとなりました。
蒙古斑とのなれそめ
ところで、私が蒙古斑を知ったのは、以下の本がきっかけでした。
あらすじ
父の自殺、学校での苛め、母には徹底的に拒まれて…。N.Y.大学の学生、篠崎真冬は心に深い傷を抱えて生きてきた。恋人、ラリーの幼い息子ティムも、実の母親から虐待を受けて育った子供だった。自分の居場所を求めて模索し幸せを掴みかけたその時、真冬にさらなる過酷な運命が襲いかかる。舞台は広大なアリゾナの地へ。傷ついた魂は再び羽ばたくことができるのか。自由と再生を求める感動長編。
(Amazonより引用)
もうずいぶん昔に読んだので話の筋ははっきりとは覚えていません。「さらなる過酷な運命」ってなんでしたっけ・・・。もしかしたら、恋人のラリーが死んでしまったことかもしれません。その死にざまの描写も鮮明で、まだ感受性が強い時期だった私には衝撃的だった記憶があります。
で、主人公の真冬*1が恋人の息子ティム*2と一緒に、亡くなった恋人の両親と会いに行くのですが、ティムに蒙古斑があってそれを知らない恋人の両親から虐待を疑われるという件があります。
これで初めて蒙古斑なるものを知りました。
ってことは私も!?と思ったのですが、当たり前に時すでに遅し。
身近に赤ちゃんもいなかったので、蒙古斑を見ることはできませんでした。
そして実物を見る
あれから約20年。ついに自分の息子で蒙古斑を見ることができました。
確かに何も知らなければアザだと思って、心配してしまうかもしれません。小さい身体に、お尻に広がる蒙古斑、不思議ですね。
今回ブログを書くにあたり、蒙古斑について私なりに調べてみたのですが、結局のところメカニズムはまだ分かっていないようです。人間の肌の色を決めるメラノサイトが通常は表皮にしか存在しないのに、日本人の赤ちゃんは真皮にもメラノサイトが見られることが青く見える原因なのだそうです。メラニンが皮膚の浅いところにあると茶色く見え、深いところにあると蒙古斑のように青く見えるのだそうです。
これも一般的には5~6歳くらいになると消えてしまうそうです。意外と早いですね。
ちなみに、Wikipediaによると、尻が青いとか青二才とかの語源になっていると書かれているのはおもしろかったです。
赤ちゃん特有のものだと思うと、何だかそれも愛おしく思えてくるものです。